米カリフォルニア州の資産マネジメントReality Shares(リアリティー・シェアーズ)が11日、SEC(米証券取引委員会)に対して、ビットコイン先物に上限で15%しか投資しないETF(上場投資信託)の提案を行った。ビットコイン100%投資のビットコインETFがSECによって相次いで拒否される中、リアリティ・シェアーズはビットコインへの限定的な露出でSECの懸念を払拭する狙いがある。

リアリティー・シェアーズが提案したETFは、法定通貨と仮想通貨双方に投資できる投資信託。CBOE(シカゴオプション取引所)とCME(シカゴ先物市場)に上場しているビットコイン先物に対して全資産の15%を投資する他、円やポンド、スイス・フランに紐づけられた債権にも投資するそうだ。このETFが上場する取引所は、ニューヨーク証券取引所が運営するNYSEアーカだ。

リアリティー・シェアーズのエリック・アービンCEOは、The Blockに対して、「SECは完全な仮想通貨ETFを承認したくないだろうが、(我々のETFは)15%しか露出がない」と主張したそうだ。

ビットコインETFは機関投資家をさらに呼び込むきっかけになるとして市場関係者から期待されているものの、SECはまだ一つも承認していない。米国で著名な仮想通貨アナリストブライアン・ケリー氏は「2020年までビットコインETFが承認されることはない」という見通しを示した

SECはビットコインETFを拒否した理由について、これまでビットコイン先物市場における価格操作の危険性や流動性の欠如、などをあげている